生産者のこえ

まゆみ農園 真弓一保さん<第2話>

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「人参で金賞!?」。 ネーミング、流通まで含めた農業ビジネスを。

森田:真弓さんの人参は、勉強会を始めて数段に品質が良くなったんです。 ある時、決まっていた売り先がダメになったことがあって、僕が何社かにアタックした。 そこでオイシックスさんに出会いました。最初は鳴かず飛ばずでしたけど、 真弓さんの人参は生協でも出回っていたから、名前をかえようって話になった。で、番頭格の 達也君の名前がいいねってことになって、「たつやのにんじん」というのを僕が考えついたんです(笑)。

眞弓:そう、そう(笑)。

森田:名前がついた辺りからリピートが入りだしたけど、保存用冷蔵庫があるから欠品の心配もない。 それで売上げが伸びるもんだから、オイシックスさんがサービスセットに入れ出した。そしたら 勢いがとまらなくなって、今じゃ前年対比2割増しだもんね。

眞弓:そう、今は、出荷制限しています。

森田:「たつやのにんじん」って固有名詞になったもんだから、みんな飛び着いちゃった。しかも食べたら美味しい。 だから、人参が金賞とっちゃった (笑)。

眞弓:人参で、こんなに評価を受けるとは思ってなかったです。

森田:B品をどうやってお金に変えるか、それが僕の大きなテーマだったんです。市場価格原理からいったら、 B品は全然相手にされないでしょ。でもオイシックスさんでは、これなら許容範囲という B級品に値段を下げて売ったら、消費者は「ジュース用は、これでいいや」ってなっちゃったわけ。 今まで通り、美味しい「たつやの人参」が安く買えるわけだから嬉しいよね。 それと、朝、美味しい野菜でフルーツジュースやスムージーを朝食がわりに飲む人が増えたでしょう。 それもあって、ずーっと右肩上がりの伸び方をしてるんじゃないですかね。B級品もそれなりの値段で売れるから、 忙しいのは大変だけど嬉しいじゃないですか。

真弓:そうだね。

森田:もう一つ追い風になったのは、2歳とか3歳の子どもさんがそのまんま丸かじりするんだって。 おやつ代わりに「たつやの人参」をカリカリカリって。お母さんも楽しくなっちゃってまた注文(笑)。 同じような人参があっても、みんな「たつやの人参」を指名買いしちゃう。

真弓:子どもの声がいちばんだよね。     ic_foot_facebook


2014-07-11 | Posted in 生産者のこえ | No Comments »