生産者のこえ

まゆみ農園 真弓一保さん<第1話>

「たつやのにんじん」Oisix金賞受賞!

「たつやのにんじん」は、有機野菜などのネット通販企業「Oisix(オイシックス)」の 不定期刊行物[VOICE]にも掲載されました。 oisix発行 VOICE たつやのにんじん特集  

Oisix(オイシックス)金賞を実現したふたりの出会い

森田: 真弓さん、Oisix(オイシックス)の金賞受賞、おめでとうございます。 私も授賞式に行かせていただいて本当に誇らしく思いました。

真弓: 森田さんとの出会いは、野菜の輸送における鮮度保持の講演会に私が参加した時ですから、もう10年くらい前ですか。 森田さんは農業にえらい詳しくて面白いなあという印象。でもしばらく何も交信はなかったよね。

森田: 鮮度保持の話で真弓さんも所属されている「どんぐり会」に来るようになって、栽培の勉強会をした、 それからですね。

真弓: そう、道の駅で一緒に昼食を食べてそれから始まった。それまでは、他人だった(笑)。

森田: 私が講師をする栽培の勉強会の幹事を真弓さんにお願いしたんです。

真弓: 毎月1回2時間半を3年間。よく続いたよね。

森田: 最初は17~18人だったのが最終的には25人まで増えたんですよ。

真弓: それで森田さんが月で栽培する太陰暦の話で潮の満ち引きとか話してた。 科学的な話ならいいんだけど、森田さんの話は潮の満ち引きばかりで、さっぱりわからなかった(笑)。

森田: 結局、残った中で一番優等生が真弓さん、全部で5人ぐらいですよ。だだね、不思議だったのは 勉強会の時に畑を見てアドバイスするんですよ、私が。すると普通の農家さんは、そんな話をしても 半信半疑なんで実践してくれない。でも真弓さんは、きっちりやっている。そういう意味で、普通の農家さんとは 違うなというのはありました。

真弓: ある時、森田さんに冗談のつもりで、俺も保存のための冷蔵庫を作りたいと話したら、 政府の3割補助資金でやれってけしかけられて (笑)。当時の畑は、今の半分くらい、4ha2作くらいだったかな。

森田:農協を通さずに国の資金を直接農家に渡す試みがあって、真弓さんが選ばれちゃった。

真弓: 今まで個人的に3割の助成金が出ることはなかったんです。3人以上でないと国からの助成金は出なかった。 3割もただで貰えるから使わない手はないなと思ってね。

森田: それで冷蔵庫を作るなら、今の5〜6倍の物でないと面白くないって話をした。

真弓:倉庫の設計図を作ったら、これじゃ狭くて動けないなって話になったんで、 畑をつぶして新しく建てることになった。

森田: 僕がイメージするプランを全部織り込んでもいい?と聞いたら、いいよってポンと引き受けてくれた。 それが今までの農業の発想じゃない。工場に壁をなくしたのも、使ってみるとスペース以上に有効に動けるから 便利なんだけど、冒険でしたね。

真弓: かなり広く作ったつもりだけど、この3年で狭くなった。

森田:急成長してるもんね、真弓さん。  


2014-07-05 | Posted in 生産者のこえ | No Comments »